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手話で思い出した感動話。。

聾者の友達(前記事に書いた会員さん)と
触れ合うことが多かった、7、8年くらい前の話。

聞こえない彼女達は、ハンディを全く感じさせないほど
アクティブで、チャレンジャーだった。
エアロビクスとか、スノボとか、果てにはタップダンスまでやってたもの。
果たして自分が同じ障害を背負ったら、そこまでできるだろうか?
その中の1人は、未だにメールのやり取りもあるし
たま~に私の職場へ遊びに来てくれる。
しかも遠距離を自分で運転して・・。

その彼女には、もう一つすごい趣味があった。
和太鼓である。

当時のある日、彼女の和太鼓の発表会があると言うので
みんなで見に行ったことがあった。
その発表会は聾者の色々な発表の場でもあった。
ダンスや手話落語などもあり、充実した舞台だった。

お客さんも聾者の人が多い。
拍手を表現する時、手話では両手高く挙げて細かく手を振る。
拍手の代わりに会場中が手を挙げている光景を初めて見た私は
まず驚いた・・。これが沈黙の拍手なのである。

会場のお客さんひとりひとりに、パンフレットなどが入っている
封筒が配られていた。
その中に、何故か風船が1つ入っている。

いよいよ彼女の和太鼓チームが出るぞ~!・・という時
会場のあちこちで、その風船を膨らましているじゃない?!
ある程度膨らんだ風船を、みんなが手で抱えているのだ。

そう、太鼓の音が聞こえない人達は、その風船を通じて
振動を感じているのだった。

あまりにも衝撃的だった・・。
そして、私も風船を膨らまして同じように振動を感じた。
すごい振動!こんなに音って伝わるんだ!すごいなぁ・・
細かく揺れるその振動を感じながら、何故か涙が止まらなかった・・。

こんなことだけで、無音の世界をわかるわけないのだけれど
なんだかちょっとだけ感じることができたような気がした。
すごく新鮮な経験をしたのを、鮮明に覚えている。


なかなかできないこの経験・・
ふと思い出したことだけど、無性に誰かに伝えたくなったわけで・・
読んでいただき、ありがとうございました。。m(_ _)m
手話で思い出した感動話。。_d0073271_0165298.gif

by yoko7121 | 2006-08-19 00:20 | はまってること  

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